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三朝温泉について

三朝温泉発見の由来や世界屈指のラドン泉である温泉の効能について

更新日:2011-05-06

”白狼伝説”が残る、千年に迫る癒しの古湯

白狼伝説三朝温泉の由来は、800年以上も前のことです。
平安期の長寛二年(一一六四年)、源義朝の家来である大久保左馬之祐が、主家の再興祈願のために三徳山へ参った道中、年老いた白い狼に出会い、弓で射ようとしますが思いとどまり見逃すことにしました。
そしてその夜、妙見大菩薩が大久保佐馬之祐の夢に現れ、白狼を助けてくれたお礼にと源泉のありかを教えてくれたそうです。それからその源泉の湯は病に効くと、救いのお湯として村人達に伝わり、今でも公衆浴場『株湯』として残されています。
白狼伝説
むかしむかし、大久保左馬之祐(おおくぼさまのすけ)ちゅう源義朝の家来が主家再興の祈願をするため三徳山にお詣りになった。
その途中、ごっついくすの木の根株に年ぃとった白い狼がおるのを見つけ、すぐに弓で狼を討つってしなったが「まてよ殺生はならんぞ」と思いなおし、見逃してやんなっただっていな。
そしたらその夜うさ、妙見菩薩が夢枕に立ちなって、使わしめである白狼を助けてごいた礼だと言って「かの根株の下からは湯が湧き出ている」と教えてごしなった。
それからずうっと三朝の湯は、こんこんと湧いて八百何十年にもなっとるちゅう事だっていな。(1164年開湯)これが三朝温泉白狼(はくろう)伝説って言うだっていな...

※助けてごいた・・・助けてくれた、夜うさ(ようさ)・・・夜に

※見逃してやんなった・・・見逃して下さった

※木の根から湧いた温泉は公衆浴場「株湯」として今も人々に愛されています。


三朝温泉の効能

昔の三朝温泉三朝温泉の効能の高さは全国でも有名で、そのため日本全国から治療と保養をする人が多く訪れます。
高いホルミシス効果のおかげで、観光のお客様だけでなく療養目的で来られる湯治のお客様など、あらゆる方々に愛されています。
古くは野口雨情、志賀直哉、与謝野鉄幹・晶子、斎藤茂吉、島崎藤村などの豪華な顔ぶれの文士たちも三朝温泉を訪ね、療養に訪れていました。
泉質 含放射能 / ナトリウム・塩化物泉
含放射能 / ナトリウム・炭酸水素塩泉
含放射能 / 単純泉
効能 リウマチ性疾患、痛風、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、消化器系疾患、胆肝道疾患、喘息など

浸かってよし、吸ってよし、飲んでよし。三朝温泉のホルミシス効果

三朝のお湯は、高濃度のラドン含有量を誇る世界屈指の放射能泉です。
ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線で、身体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まる効果があります。
この効果をホルミシス効果といい、癒しの温泉と呼ばれる由来です。
三朝温泉の一部の温泉では源泉中のラドン含有量が683.3マッヘの記録も残っており、非常に高いホルミシス効果が認められています。

さらにラジウムが気化し、発生するラドンガス(湯気)吸うことで抗酸化機能が高まり、老化や生活習慣病の予防に役立ちます。
また、無色透明の三朝温泉の温泉はミネラルを豊富に含んでいるので、飲泉にもおすすめです。胃液膜の血液量が増加し、慢性消化器疾患・慢性気管支炎・胃腸病などに効果があります。


妊婦の三朝温泉入浴について。

1)放射線被爆の影響について
 この問題については、人への影響を実験的に検討する事は不可能ですので、広島・長崎の被爆者の方々における検討になりますが、「100mSv以下であれば胎児への影響はない」「500mSv以下であれば遺伝的リスクの心配はない」という結論になっています。

2)三朝温泉に含まれるラドンについて
 三朝温泉は一般にラジウム温泉といわれていますが、実際の三朝温泉の放射能成分はラドンという物質です。ラドンとはラジウムのα崩壊によって生成される娘元素のことで、常温では気体です。ラドンもラジウムと同じくα線を放出します。α線は透過能力が弱く、皮膚に容易に妨げられるため、外部より体内に入ることはありません。したがって、体内に入るのは呼吸により肺からということになります。ラドンは不活性ガスのため、化学的には無反応性ですが、水によく溶け、脂質にも比較的よく溶けます。主に肺から吸収され血液に入って全身に送られ、脂肪の多い内分泌腺・神経などに取り込まれるとされています。物理的半減期は3.82日ですが生物学的半減期は30分であり人体に入っても3~4時間で全量が排出され、体内には蓄積されません。
 また、ラドンは自然に存在する放射線源の一つであり、その呼吸による内部被爆線量は自然放射線源から受ける年間被ばく線量の世界平均値、2.4mSvの約半分の1.3mSvを占めます。

3)三朝温泉の入浴について
 三朝温泉に入浴しても、温泉に含まれるラドンからのα線は皮膚を通過しないため気体になったラドンからの影響がどのくらいあるかということが問題になります。浴室における空気中のラドン濃度は換気状態によって全く異なるため正確な事はいえません。言い換えると換気してしまえばラドン濃度はバックグラウンドとほぼ同じになるという事です。
 そこで、密閉循環してラドンが比較的高濃度になる「熱気浴」という一種のサウナを1例として述べたいと思います。そこのラドン濃度は約2000Bq/㎥ (屋内ラドン濃度の世界平均は約40Bq/㎥、日本では約15Bq/㎥)です。実際にはそんなに長く熱気浴をすることはないのですが、仮に約2000Bq/㎥のラドン環境に1時間滞在するとその被爆量は計算式により約8μSvと考えられます。したがって、どんなに繰り返し旅館の温泉に入浴してもせいぜい数μSv程度の被爆と考えられます。
 上記で述べたように、地球上では自然放射線源から誰でも受ける、年間被ばく線量の世界平均値が2.4mSv(=2400μSv)であることを考えるとわずかであると考えられます。放射線被爆については、線源の種類、被爆時間、2次放射線などの多くの要素が関与するため一概には言えないと思います。しかし、熱気浴を例にとって、大目に見積もっても、胸部X線集団検診による被爆(300μSv)とされています。ジェット機旅行時の被爆(高度による宇宙線の増加、ヨーロッパの往復で約70μSvとされています)などからして、三朝温泉入浴の影響は微々たるものであり、妊婦への影響を考える必要はないと思います。

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